白磁窯の白磁王に拾われたΩの俺は、番として離してもらえない

白磁窯の白磁王に拾われたΩの俺は、番として離してもらえない

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窯場都市スーレンの共同窯の下働き――轆轤も引けぬ非力な絵付師の俺、ソライロは、役立たずと見放され、厄介払い同然に白磁の窯元へ送られた。窯焼けで両親を亡くした孤児。捨てられて当然、そう思っていた。代々白磁を焼く窯元の当主、白磁王エーレントは、その手で焼くと誰の絵付も窯の中で色が死に、どの器も無地の白磁のまま焼き上がると畏れられる男。窯の火を昂らせれば、場の器の色までもが黒く陰る。その窯元へ入った夜、俺は生まれて初めての発情期に襲われる――自分がオメガだと、その日まで知らなかった。引き寄せられたアルファの窯衆を、陰りの気配ひとつで散らした白磁王に、誰も近づけない。震える手で、俺はただ、手近な器へ呉須の一筆を入れた。すると、どんな色も死ぬはずのその窯の陰りの中で、俺の描いた青だけが、死なずに生きた。「この色だ。俺の窯で死なぬ色。お前が、俺の運命の対だ」。厄介払いのはずの俺を、白磁王は番として拾い、なぜか、二度と離してくれない。俺の中に眠る"釉の血"だけが、色を殺す白磁王の窯に色を残せると、やがて知る。番化、隣領の窯元領主の企み、別の窯の当主による略奪――白磁の窯場で、俺は役立たずのはずが、この人にだけは、二度と離さないと守られていく。BL異世界オメガバース長編・全10章完結。

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    7月28日発売予定

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