隊商王に献上されたΩの俺は、なぜか溺愛される

隊商王に献上されたΩの俺は、なぜか溺愛される

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900
隊商路の要衝に栄えた香料商都サブラ。孤児として香料工房に拾われ、香を調じる調香師になった俺、ネロ。誰の匂いにも呑まれぬ稀な鼻を持つだけの、慎ましい職人だった。ある年、育ての親方が背負った借財のかたも兼ねて、俺は「献香の儀」の"生きた香"として、都を統べる隊商王へ献上されることになる。金と香で百の隊商路を握る隊商王ザヒル。その体香は強すぎて、近づく者はみな酔い、足元から崩れると畏れられていた。ところが、献上の席で突然の発情に襲われた俺は、隊商王の香に呑まれなかった。「香に酔わぬ者。お前が、俺の運命の対だ」。品として差し出されただけの俺を、隊商王は薫王宮の奥に囲い、なぜか惜しみなく甘やかしはじめる。いつか飽きて捨てられる——そう身構える俺は、誰の匂いにも呑まれぬ鼻だけを頼りに香を調えてきた俺だけが、隊商王の暴れる香を鎮められる"薫祖の縁"を宿していたことを、やがて知る。番化、交易評議の政争、他商都の富商による略奪——逃げ場のない薫王宮で、俺は隊商王の不器用な独占愛に、そっと絆されていく。BL異世界オメガバース長編・全10章完結。

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    7月27日発売予定

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