待望の完全書き下ろし新作がついに刊行!読み終えたあとも、また開きたくなる珠玉の感動作。伯爵令嬢エーファは、呼び出された四阿で今日も婚約者を待ち続ける。約束の場に現れたことのない婚約者。顔ももう忘れてしまった。そんなエーファの傍らに無言で立ち続ける、この屋敷の護衛騎士ギルベルト。ある日、彼は知ってしまう。エーファの肌に残る痛ましい鞭の痕。そして彼女の正体が、攫われて令嬢に仕立て上げられた村娘であることを。虐げられる日々の中、彼女の願いは――“お母さんに会いたい”星に祈る横顔に、護衛の赤銅の瞳が揺れる。「俺があなたをお護りします、必ず」結ばれないはずの二人が辿り着く先は?万感のラストを見届けて――
