21世紀の最先端研究施設で、キュートな天才が挑む、現代本格ミステリの限界突破!
最先端の研究者が集まる瀬戸内無境界大学院大学。
アカデミックな孤島に一匹のカエルの死体が現れた時、知の〈楽園〉に崩壊の足音が聞こえだす。
事件解明に乗り出した坂口庵子と幻月幽香だが、今度は舌を切られた研究仲間の死体が密室で発見される──。
さらにはネズミの大量死。予測不能の死、死、死……。
知の〈楽園〉は犯人の手で〈失楽園〉となるのか?
特異と驚きに満ちたミステリ、ここに開幕!
●目次
プロローグ
第一章:嵐の中、国家の犬の犬の三匹が知恵の実の下一堂に会する
第二章:カエルの死、その暗号性を精査するプロセスで、量子神が降臨する
第三章:ケルビムとは誰か、またそう名付けた者は誰か?
第四章:二十九の大量死とともに失失楽園が始まる
第五章:知恵の実が落ち、果汁が地に溢れて失失楽園が終わる
第六章:観測者が崩壊を起こすとき、別解の公式が現れる
第七章:失失失楽園で、世界の終わりを目撃する
エピローグ
●著者
ミステリ作家。1979 年、静岡県生まれ。第1 回アガサ・クリスティー賞を受賞し、2011 年に『黒猫の遊歩あるいは美学講義』( 早川書房) でデビュー。「黒猫」シリーズのほか、「偽恋愛小説家」シリーズ(朝日新聞出版)、「花酔いロジック」シリーズ(KADOKAWA)、『超短編! ラブストーリー大どんでん返し』( 小学館)、「名探偵の顔が良い」シリーズ(新潮社)、「殺戮理論」シリーズ(星海社)など多数刊行。

