没落した元伯爵令嬢ロゼッタは、正体を隠し、王宮騎士団の食堂で「ローズ」として皿を運んでいた。仕事が終われば安酒をあおり、見知らぬ男と夜を共にして孤独を埋める日々。自らを汚すことで過去を捨てた彼女の前に、今は騎士団長となった初恋の男が現れる。再会に背を向け、ふしだらな女を演じて彼を拒もうとするロゼッタ。しかし冷徹なはずの騎士団長は、彼女を組み敷き、低く言い放つ。「君をいちいち夜の街で探すのは骨が折れる。俺が相手になる方が、こちらとしても都合がいい」泥濘の中で自らを捨てた女と、彼女を力ずくで生者の世界へ引き戻そうとする男の、再生と執着の物語。やさぐれ令嬢と一途な騎士団長の身分も年齢も超えた執着恋愛!WEB版から大幅加筆の電子書籍版!
