【★予約がいっぱいで延べ5万人を診てきた精神科医が教えるコミュニケーションの秘訣】
【★「また会いたい」と思われる人がやっている人づきあいの習慣】
【★仕事、お金、人間関係、職場、営業・セールス、接客、家族、コミュニティ――心地いい人がうまくいく】
YouTube登録者数13万人越え!メディア出演も多数!
ベストセラー『子どもが本当に思っていること』の著者であり、
幅広い層に支持される大人気の精神科医が、
「また話したいと思われるコミュニケーション」の方法を紹介!
また話したくなる人になれば、仕事、人間関係、お金、時間、子育て、やりたいこと、コミュニティ……あなたの毎日が好転します!
◆「はじめに」より
「先生、また来ます」
そう言って診察室を出ていった患者さんがいました。
でも、その方は二度と私の前に現れませんでした。
後日、その方が亡くなったことを知りました。
精神科医となり、患者さんに自ら命を絶たれた経験は一度や二度ではありません。
無力さと、悲しさと、悔しさと……。
どうすればあの患者さんを救えたのだろう。
どうしたら、もう一度、来てもらえたのだろう。
どうしたら、
「また先生と話したい」
と思ってもらえたのだろう、と。
私の考えを大きく変えたのは、勤務医時代に担当していたアルコール依存症専門外来でした。
アルコール依存症は命に関わる病気です。
治療には三本柱があります。専門外来への通院。薬物療法。そして自助グループへの参加です。
この3つが継続できたとき、患者さんが命を落とすリスクは格段に下がります。
私たち精神科医にとって、
「また来てもらうこと」
は、おそらくみなさんの想像以上に大切なことなのです。
もちろん、治療は大切です。病気を良くすることも大切です。
でも、人が本当に苦しいとき、
「この人なら話せる」
「またこの人に会いたい」
と思えることそのものが、生きる支えになることがあるんです。
メンタルクリニックには、「消えてしまいたい」「生きているのがつらい」「もう限界です」という方が来られます。
そうした方を診察したとき、家に帰していい条件はただ一つ。
また診察室に来てくれるという約束ができたときだけです。
「また、ここでお話聞かせてもらえますか?」という問いに、YESと答えてくれること。それが、命綱なのです。
だからこそ、「また話したい」と思われる関係性を築くこと、これ以上に大切なことはないのです。
この本のお話をいただいたとき、担当編集の方から「さわさんってどうしてそんなにいろんな方と、うまくコミュニケーションが取れるんですか」と聞かれました。正直、そんな自覚はなかったですし、まして本を書く資格は私にはないと思いました。
でも、編集者さんと話すなかで、昔、外来の看護師長から「先生の外来ってなんでこんなに予約通りにちゃんと患者さんが来てくれるの? アルコール依存症の外来は無断キャンセルがとても多いのに、先生は診察室でどんなふうに患者さんと話してるの?」と言われたことを思い出しました。
自分ではあまり意識していなかったことも多いのですが、あらためて、私自身の人との向き合い方、話し方をはじめ、「また話したくなる人」はどんなことをしているのか、私の周りにいる人を思い出しながら、まとめてみました。
話をするのが苦手、人と会うと緊張する、もっとうまく話して営業成績をあげたい、職場での人間関係を改善したい、人に相談されるような人になりたいなど、コミュニケーションで悩んでいる人には、きっと役に立つ内容になっているかと思います。
この本に書かれているのは、特別な才能が必要なことでも、難しい心理学のテクニックでもありません。むしろ、私自身が日々の生活、診察で失敗しながら学んできたことばかりです。
完璧なスキルや正しい解決策なんて、無理に探さなくていいのです。
ただ、目の前の人が「またあなたと話したい」と安心できる空気をつくること。
その小さな変化が、あなた自身の毎日を変え、関わる人の不安を安心に変えるのです。
「また話したい」と思われる人は、話がうまい人ではなく、相手が安心できる場をつくれる人です。
そして、それは誰でも今日から実践できることなのです。
難しいことは、一つもありません。
どうか肩の力を抜いてリラックスしてページをめくってみてください。
不器用でも、失敗ばかりでも大丈夫です。
この本を読み終えたとき、あなたは大きな安心感につつまれるはずです。
人と話すことが、楽しみになっているでしょう。
そして気づけば、アポが取れた、職場や家での悩みが減った、また相談したい、また会いたいと言われた、そんな変化がきっと起きるでしょう。

