“くれない様”を祀る生贄の家に五十年ぶりに生まれた娘、庭蔵蒼(にえくら あお)。故郷を捨てて上京するも母からの無茶な見合い話に「くれない様と結婚した方がマシ」と答えたことで、くれない様の花嫁として常世へ招かれる。美しい狐神のくれない様こと茜は蒼が生まれた時から嫁入りを心待ちにしていたと言い、国を挙げて蒼を歓迎する。 同時に蒼の莫大な神気に惹かれ、常世の大妖怪も蒼を手に入れようと動き出す。男たちの甘やかな溺愛と執着に流されず蒼は自分の足で立とうと抗い――無力な娘が運命を切り開く和風ロマンタジー!※特典として、発売記念書き下ろし短編「タピるとき、タピれ」を巻末に収録しています。
