かつて人々を蹂躙し、祓人たちによって封じられた最強の鬼神・大嶽丸。長い眠りの果てに彼の前へ現れたのは、現代最強の祓人である青年、四ノ宮司だった。圧倒的な力を持ちながら、源力を生み出す力を失いつつある司は、生き延びるために大嶽丸と契約を結び、彼に「タイゴク」という名を与える。契約の条件は、司が消耗したとき、タイゴクが身体を通して源力を与えること。憎むべき祓人と、封じられていた鬼神。利害だけで繋がったはずの二人は、曲魂を祓う任務を重ねるうち、互いをただの契約相手として見られなくなっていく。弟子の遙、一条家の当主・章親、祓人を取り巻く思惑。守るべきものが増えるほど、司の身は削られていく。そんな彼を前に、タイゴクは初めて「失いたくない」という感情を知る。名を奪われた鬼神と、最強であることを背負わされた人間。契約から始まった関係が、やがて執着と愛へ変わっていく、和風異能ファンタジーBL。■Alt Blue Novelsとは?■世の中には、星の数ほどの物語があります。Alt Blue Novelsは、ジャンルや型にとらわれず、さまざまなBLを表現する小説レーベルです。甘さも痛みも、静けさも激情も、そのすべてが物語のかたち。あなたに響く一編が、きっとここにあります。
