1950年代から現代まで、8名の作家でたどるパレスチナ文学の道程
海が大好きだった弟、太陽の写真を撮ることが好きだった夫……。レバノンでの虐殺とイスラエルによる空爆を経て「殉難者の妻」になるまでを夢と現実のあわいで回想する表題作「石とザアタルの地」のほか、8名の作家による詩・小説を収録。
山本 薫、岡 真理、武田朝子、田浪亜央江、佐藤まなによる作家・作品の訳者解説を付す。
破壊と殺戮のなかで、その歴史を物語に託し、書き紡いできた者がいる。パレスチナのために、自由のために。
目次
パレスチナ周辺図
ファドワ・トゥカーン
「洪水と木」
「絶望のための小さな歌」
「タンムーズともうひとつのこと」
(武田朝子 訳・解説)
ガッサーン・カナファーニー
「ガザからの手紙」
「梟は遠き部屋に」
(岡 真理 訳・解説)
マフムード・ダルウィーシュ
「身分証明書」
「パレスチナの恋人」
(岡 真理 /山本 薫 訳・解説)
リヤーナ・バドル
「石とザアタルの地」
(山本 薫 訳・解説)
アーティフ・アブーサイフ
「宝くじ」
(山本 薫 訳・解説)
イブティサーム・アーズィム
「十月の風」
「シャーヒーン」
(山本 薫 訳・解説)
アダニーヤ・シブリー
「この海はムハンマド・アルハティーブのもの」
(田浪亜央江 訳・解説)
スヘイル・ハンマード
「ガザ連作」
(佐藤まな 訳・解説)
編者解説 パレスチナの文学を読む
