20××年。性犯罪は増加の一途を辿り、再犯も相次いでいた。再犯率が90%を越えると政府は、性犯罪前科者の「可視化」という強硬手段に打って出た。性犯罪者は刑務所に入り次第、肉体を改造される。改造後の独特な姿から彼らは【オーク】と呼ばれるようになった。一目で前科者と分かることで女性の自衛を促し、更にはオークに改造されることを恐れ性犯罪自体が減少するのではないかと期待された。しかし政策は逆効果だった。前科者であることが可視化されたことで、彼らは開き直ってしまったのである。そこで警察が新たに組織した対オーク性犯罪取締部隊、通称【オトリ】。これはとある新人オトリがオークの手に落ちるまでの記録である。