森沢夫婦は、長いあいだ望んでいた子どもを授かれずにいた。検査の結果、原因は夫の方にあるとわかる。互いを責めることもできず、ただ時間だけが過ぎていった。そんなある日、妻にある「提案」を持ちかける。──妊娠を専門に代行する人物に協力を依頼するというのだ。戸惑いながらも、夫婦の未来のために決断する梓。それは、愛する人の理解のもと、他の男性と関係を結ぶという‘異常な日常’の始まりだった。夫婦の絆、愛の形、そして女としての本能が静かに揺らぎ始める――。「これは裏切りではなく、夫婦の選択。」その言葉の意味を、梓は身をもって知ることになる。
