「まいったな。おまえがここでイったのを思い出して、仕事が手につかなくなりそうだ」■敵である西家から望まぬ結婚を迫られ、人質同然の嫁にされた莉々奈。夫となった義一郎とは最悪の出逢いだったものの、心の深くで惹かれあったふたりは、信じ合うことを知り、愛を深めていく。しかし両家の間に横たわる溝は、莉々奈の想像していたよりも遥かに深いものだった。さまざまな障害に邪魔されながら、幾度も肌を重ね、互いを求め合う義一郎と莉々奈。「今は全身で感じるあなたのぬくもり、それだけを信じる…」だが、とうとう莉々奈は実家に連れ戻されてしまい…