七つで落盤に両親を奪われ、鉱山都市の坑道に拾われて十三年。岩に掌を当てて鉱脈の声を聴く石読み・ファルナは、ギルドの名簿に名も載らず、「使えるな、坑道鼠」と投げられる言葉だけを糧に生きてきた。崩れる岩に潰されない――誰にも言えなかったその力の意味を、彼女はまだ知らなかった。けれど霧の竜峰の境で、ファルナは蒼竜族の族長と出会う。「お前の血が、俺の鱗を鳴らした」――竜の血脈にただ一人共鳴する、血脈の番。それは蒼竜族の族長が運命の伴侶に出会った証だった。純血派長老の正統性の否定も、人間ギルドの鉱脈略奪も退けて、孤独な族長はファルナを「唯一の番」と望み、蒼穹の竜峰里の女族長として、もう決して離さないと誓う。埋もれていた女が、天に、血に、そして男の意志に選ばれる。霧と竜と天の高みを舞台にした、荘厳で甘い獣人運命番TL、全十章完結。枯れかけた血脈に、優しさの時代が蘇る。#獣人 #竜人 #運命の番 #溺愛 #独占欲 #異世界 #シンデレラ #ハッピーエンド #TL
