辺境伯家の私生児として引き取られ、城の北の塔で帳簿の数を数えるだけの娘・コーデリア。流れの吟遊歌い手だった母の血を引き、「見初められない娘」と侍女たちに囁かれながら、二十一年をただ静かに生きてきた。けれど北の交易都市の境で、彼女は白虎族の族長と出会う。「お前の声が、俺の血を呼んだ」――歌に宿る声の縁。それは千年に一度、白霜の血を継ぐ者だけが結ぶ、運命の番の証だった。十年ものあいだ独りで里を守り続けた孤独な族長は、コーデリアを「唯一の番」と呼び、嶺の女族長として、もう決して離さないと誓う。人間王国の干渉も、辺境伯夫人の政略も、すべてを退けて。誰にも見初められなかった娘が、運命にただ一人選ばれる。北の雪嶺を舞台にした、力強くも甘い獣人運命番TL、全十章完結。声の縁で結ばれた二つの血が、嶺に新たな始まりをもたらす。#獣人 #運命の番 #溺愛 #独占欲 #異世界 #シンデレラ #ハッピーエンド #TL
