「もう頑張れません」と告げて処方箋を返した薬師のわたしを、西方の辺境伯閣下だけが「貴女の冷却の作法は最初から見抜いていた」と迎えに来てくださいました

「もう頑張れません」と告げて処方箋を返した薬師のわたしを、西方の辺境伯閣下だけが「貴女の冷却の作法は最初から見抜いていた」と迎えに来てくださいました

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薬師の家系に生まれ、代々『冷却の段階開示』の作法を受け継ぐ侯爵令嬢レオノーラ。婚約者の公爵に静かに我慢する側へ回ってきた半年間、わたしは侍薬として一段ずつ冷却の準備を整えてきた。そして春の大舞踏会の前夜祭、わたしは最後の一段を踏みました――「もう頑張れません」と処方箋を返却し、西方辺境伯領の離宮へ退去する。前公爵は呆然と「何の話だ」と問い返したけれど、わたしは振り返らなかった。社交界全員が「薬師の令嬢がついに冷酷を露わにした」と誤解する中、ただ一人――氷の辺境伯アルヴィーゼだけが、わたしの冷却の作法を半年前から調合録の余白の取り方で見抜いていた。「貴女の冷却の作法を、私は妃として隣に置く。半年間、貴女の調合録を読み続けて、この時を待っていた」。後悔者の名を一切口にしない作法を進めていくその全てを、彼だけが「今回の段階開示、見事でした」と暗い昂揚で称賛してくださる。冷却装置の手を解いた素のわたしと、唯一の共感者だけが知る離宮の溺愛の結末へ。女性向けTL長編・全10章完結。
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  • 「もう頑張れません」と告げて処方箋を返した薬師のわたしを、西方の辺境伯閣下だけが「貴女の冷却の作法は最初から見抜いていた」と迎えに来てくださいました

    7月16日発売予定

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