伯爵家の地味な次女シャルロッテには、社交界の華として名高い姉ローザリアがいる。完璧な金髪縦ロールに絹のドレス、香水をまとう姉と、亜麻色の三つ編みに木綿のドレス、糊の匂いをさせて古文書修復室に閉じこもる私。姉君の婚約者候補だったヴィルヘルム伯爵令息様は、当然のように姉君に懇願するものと思っていた――けれど。「あなたの方を、私は最初から見ていた」。羊皮紙の埃にまみれた私の手を、彼は両手で包んで膝を折った。三年前のあの出会いから、彼が選んでいたのは華の姉ではなく、修復室の私だったのだと、少しずつ明かされていく。お姉様は最後まで華のまま、社交界の中央で別の縁談へと進んでいき、誰も傷つかない。引き立て役でも、にわかな主役でもなく――姉君の隣ではなく、ヴィルヘルム様の隣にいる「私」だけを肯定される♡ 姉妹格差なし・断罪なし・婚約破棄なしの、地味妹見初め型平行配置TLハッピーエンド長編。全10章完結。#TL #令嬢 #姉妹 #見初め #溺愛 #ハッピーエンド
