獣人薬の処方を理由に王都薬院を追われた薬師見習いのエルザ。頼る当てもなく辿り着いた辺境森林の獣人共同体で、行き倒れた彼女を看病してくれたのは、狼獣人の若様だった。薬湯の壺、温泉の湯気、毛皮の手入れ――王都の規格の外にあるこの森で、彼女のささやかな薬の知恵と、獣人の毛並みを撫でられる稀有な資質が、少しずつ共同体の暮らしを温めていく。「この薬湯を、失いたくない」。過去に同胞を喪い、二度と独りで壺の前に立たぬと決めていた若様が、薬湯と毛皮越しに、静かに彼女を必要としはじめる。一方、彼女を切り捨てた王都では、評価が遅れて覆っていく――。チート無双ではない、地に足のついた獣人もふもふ癒し系。四季の移ろいと穏やかな共同体の暮らしを綴る、全年齢ハッピーエンド異世界ファンタジー。#異世界 #獣人 #もふもふ #癒し #全年齢 #ハッピーエンド

