「寄生虫の嫁を、家に置いておくわけにはまいらぬ」――嫁いで二年、十七の春に伯爵家の戸主から離縁状を投げられ、実家へ返された志乃。罵る舅の傍らで、夫はただ目を伏せて口を噤んでいた。それから三年。大正の帝都、華族会館跡の夜会で、志乃は別人のように凛と立つ。声をかけてきたのは、伯爵家より格上の月嶋侯爵家の若き当主・瑛一郎様。「あなたを、本物の妻に迎えたい」――身分も家格も違う殿方に、なぜか見初められなおしてしまう。奥書院での仕立て、長唄の稽古、三味線の音色。離縁された女が、次の家で本当の若奥様として愛されていく和風華族の溺愛譚。捨てた旦那様が後悔に膝を折るとき、私はもう、別の腕の中で幸せでございます。大正帝都ヒストリカル・離縁からの溺愛TL、全十章完結。♡ #TL #和風華族 #大正 #離縁 #溺愛 #身分差 #ざまぁ
