社畜過労死の前世から異界転移し、辺境都市カラスフェルトで四人を救った俺、二十六歳。女神アンナリーゼの第二の祝福を受けて、皇都の奴隷市で衰弱しているドラゴン血族の少女を救うため、帝都ヴィルヘルムへ向かった。皇宮裏の奴隷市には、前主に虐待された四人の傷だらけの奴隷がいた。ドワーフの鍛冶娘、黒猫の獣人、呪術院から堕とされた元呪術師、闘技場で討伐対象に堕とされた元盗賊団の元頭目――四人とも、前主の暗朱色の魔導陣が指輪の内側に焼き付いたままだ。俺はそれを消すのではなく俺の月白の魔導陣で上書きする。指環は、外さない。外さないまま、魔導陣を撫で、虐待痕を治癒し、地階の工房で、中庭の作業場で、闘技場の控室で、大魔導院の応接間で、四人を順に救済し、所有を行使する。これは「買い戻して終わり」の話ではない。指環を外さないまま、四人を家族にするまでの話。異世界奴隷ハーレム、シリーズ第二巻・全十章完結。

