およそ二十九日半をかけて姿を変えていく月のリズムを、暮らしの「合図」として招き入れ、毎日を少しだけ整えるための一冊です。願いが必ず叶うと約束する本ではありません。まず月の満ち欠けがなぜ起こるのかという自然科学の仕組みをやさしく確認し、潮の満ち引きと言い伝えの境目もきちんと区別したうえで、新月・三日月・上弦・十三夜・満月・十六夜・下弦・暁月という八つの相それぞれに似合う過ごし方を、暮らしの習慣として紹介していきます。増やす時期と減らす時期が交互に巡る循環の感覚は、直線の論理に疲れた現代人への静かな癒やし。正しさより続けられることを大切に、夜空を見上げるくらいの気持ちでめくれる本です。
