没落した月読みの家系ルミネス家の令嬢リュナは、月霊郷を蝕む月光不全の咎を負わされ、「月の光を奪う月呑みの忌み子」として月光宮の檻へ幽閉されることを前世の記憶ゆえに知っていた。月霊郷を統べる月霊公アリスターさまの前で自ら罪を認め、月光宮送りを願い出る。されど彼は銀の双眸を細め冷ややかに告げた。「この娘の処遇は私が裁く。誰にも渡さぬ」――夜陰の貴公子の中に、隠しきれない独占の焔。天頂を黒鉄の格子で封じた古い月読み塔で始まる月霊公の独占的な「裁き」。クラシック耽美の月霊郷TL長編、シリーズ第6巻・全10章完結。

