高級ホテルチェーン本社の社長秘書・倉田隼人、二十二歳。新卒一年目で全役員のスケジュールを差配する権限を握った俺は、濃緑革のA5手帳の四区画に、業務記録と並べて――出張・接待の時間、離婚別居の社内情報、管理職孤独の段階、社内派閥の縁を書き連ねている。夫が遠征続きの営業部長・麗華三十五歳。離婚調停中の経理部長・律子三十八歳。夫が海外駐在三年の広報部長・涼花三十二歳。独身の取締役専務・香澄四十歳。一隙、二漏、三剥、四決、五縛――格上の既婚キャリアが、夫を裏切って自分の意志で求めにくる。役員フロアごと、俺の秘書手帳の中に堕ちていく。年上略奪ハーレム、シリーズ第1巻・全10章完結。

