天華朝と狼旗国の和平のため、北方太守・第三皇子司馬翊と狼旗国の和睦公主の婚姻同盟が決まる。だが公主の到着は遠路に阻まれ、翊は政略圧力を回避するため、北方諸侯の没落家の娘・崔雪音を「公主到着までの仮の妃」として娶る。婚書の第一条で枠を縛り、対の白玉「割玉佩」を半分ずつ携える日々。公正の太守として節操を守るだけと自らに言い聞かせる翊と、几帳面に七条を照合する雪音。互いの本心は、公の役の陰でひっそりと温められていく。やがて宮廷の闇、公主到着、そして婚書に書かれていない一夜が、仮の枠を裂いていく。Ch9、二人で婚書を裂き、割玉佩を継ぎ直し、新しい誓いを書く一度きりの儀礼へ――。中華風×婚姻同盟×不器用な太守の溺愛ジレジレ譚。シリーズ第3巻・全10章完結。

