指先一つで人とつながり、指先一つで縁を消せる時代。マッチングアプリで出会った相手と一夜をともにした人々の匿名告白を再構成した記録集。会社員、看護師、教師、主婦、学生――昼はまるで違う顔で生きる人たちが、夜になると同じアプリを開き、同じ渇きを抱えて「いいね」を待っていた。数センチの画面から始まった縁が、肌の温度を持つ現実へと変わっていく。続かなかった関係も、二度と会わなかった相手も、その一晩だけは確かに互いを必要としていた。夜の海に投げ込まれた小瓶の手紙を拾うように読みたい、十二の一夜の記憶。
7月1日発売予定
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