夜の営みが減った、あるいは、なくなった――それを口にできずに何年も過ごしてきた四十代の夫婦たちが、もう一度自分たちの夜と向き合った話を集めた物語集。産後三年、他人みたいに眠っていた夫婦。単身赴任の三年がかえって救いになった夫婦。劇的な復活もあれば、ゆっくりとした再開も、まるで違う形の親密さに着地した夫婦もいる。共通するのは、誰も「正解」を持っていなかったこと。手探りで、照れながら、泣きながら自分たちのやり方を見つけた十二組の声を収録。各話末には「この夫婦から学べること」を添えた、距離からもう一度近づくための一冊。

