東大うつは「弱さ」ではなく「構造」だ!
厳しい受験戦争を勝ち抜き、将来を保証されたかに見える東大生。
そこには個人の弱さや甘さで片づけられない共通点が潜んでいた。
東大生たちの心を蝕み、壊しているものはいったい何か。
東大生作家である西岡壱誠が経験者たちへの取材と詳細な事例を分析。
「東大うつを生む現実」から現代人の「生きづらさの正体」を炙り出し、その処方箋を説く。
受験生とその家族の方も大変参考になる内容です。
目次
はじめに
第1章 なぜ、あの人たちは折れてしまったのか
――東大うつを発症してしまった人たち
東大うつは特別な誰かの話ではない
【1人目】Nさんのケース「一度の失敗が自分の心を蝕んだ」
【2人目】Sさんのケース「『数字を追う人生』が突然、意味を失った」
【3人目】Oさんのケース「受験は楽しかった。でも、その先がなかった」
【4人目】Yさんのケース「親御さんとの関係性で壊れた」
【5人目】Bさんのケース「『東大さん』と言われ続けて……」
【6人目】Iさんのケース「親が言うから東大に行った結果……」
【7人目】Mさんのケース「完璧主義が命取りだった」
ここまでの7人の事例から見えてきた、4つの特徴
■特徴1:小中高時代、挫折経験が少ない人がうつになっている場合が多い
■特徴2:小中高時代、勉強以外の経験が少ない人がうつになっている場合が多い
■特徴3:小中高時代、反抗期がなかった人がうつになっている場合が多い
■特徴4:3~4年生の就活がちらつくタイミングでうつになる人が多い
第2章◆「過度な教育熱」と「受験偏重文化」
――東大うつを産んでいる環境(1)
[1節]東大は、昔より簡単になったのか?
[2節]中学受験戦争はどんどん早期化している
[3節]内職が前提になっている現在
[4節]親にも問題がある? 価値観が歪む構造
[5節]カオスを知らない東大生
[6節]まとめ
第3章◆東大に入っても、夢がない?
――東大うつを産んでいる環境(2)
[1節]東大は、誰にとっても「楽しい場所」なのか
[2節]東大の授業はつまらないのか?
[3節]就職という現実――夢でなく「保険」で選ぶ
[4節]ペイとリターンのアンバランス
[5節]東大の価値とは
第4章◆東大生に向けられる世間的な目
――東大うつを産みやすい環境(3)
[1節]東大生は、なぜ「一応、東大です」と言うのか
[2節]東大生は、実際にどんな「得」と「損」を経験しているのか
[3節]東大に入って得したこと、引っかかったこと
――西岡自身の話
[4節]東大生が知っている「もったいないお化け」
――結局、日本は権威主義でできている
第5章◆じゃあ、どうすればいい?
「自分だけだと無理」なときの処方箋
◎解決のヒント1:休学
――「人生と向き合う時間」を取り戻す
◎解決のヒント2:親子仲の回復
――「元に戻れるかどうか」はここで決まる
◎解決のヒント3:受験の加熱化を止める
――個人的な意見ですが、正直早すぎる
◎解決のヒント4:勝ち負けで物事を考えない
――ゲームセットを目指すということ
おわりに

