特集1は「戦争の時代」の防衛戦略。長期化するウクライナ戦争、拡張主義的な中国の活動、米国とイスラエルによるイラン攻撃とそれに続くホルムズ海峡封鎖・・・・・・。これらを見れば、国家間戦争が遠のいたと見られた時代は去り、戦争の可能性を想定してその広範な影響に備えねばならない世界が到来していることは明らかです。高市政権が進める安保三文書見直しは、防衛に留まらない総合的な国力の強化を据えており、これは時宜に適った動きであるものの、関係領域が広がるほど焦点がぼやける恐れもあります。本特集では、抑止力の再構築と防衛領域と広い意味での経済領域の高次元での統合を通底したテーマとして、新たな安保・国防戦略に盛り込むべき論点をさまざまな角度で取り上げ、本質的課題を明らかにします。安保三文書の見直しに必要な論点を語る森本敏元防衛大臣へのインタビューや、自民党内の新しい安全保障の議論を牽引する小林鷹之氏、大野敬太郎氏、塩崎彰久氏の鼎談などを掲載しています。また、5月の米中首脳会談の結果や今後の米中関係と日本について議論した國分良成氏と久保文明氏による巻頭対談「米中『G2』はトランプと習近平の幻想だ」も必読の内容です。特集2は「介護の苦しみに何ができるか」。介護に苦しみ、悩む人びとに、いかに手を差し伸べることができるのかを、多角的な視点から考えます。
