日本映画界を揺さぶり続けた男、崔洋一。 「喧嘩上等」で生き抜いた映画人生を、本人の語りで総括―― これが、真の遺作。 ライブストリーミングチャンネル「DOMMUNE」で好評を博した 配信『崔洋一 最後の闘争』。 最晩年に行われた総計12時間に及ぶ濃密な語りをもとに、同番組で聞き手も務めた 映画評論家・映画監督の樋口尚文 (『砂の器 映画の魔性』) らが再構成。 朝鮮半島出身の活動家の父と名家の母のもとに生まれ、 「赤い写真学校」で学生運動に身を投じた少年~青春期。 『愛のコリーダ』で大島渚に見出され、 村川透といった名監督たちに師事した助監督時代。 内田裕也主演・脚本の長編映画監督デビュー作『十階のモスキート』から、 盟友・松田優作との共闘、角川映画を経て、 『月はどっちに出ている』『マークスの山』、 そして数々の映画賞に輝いた『血と骨』へ―― 北野武、山崎努らが身を投じた現場で「一軍の将」を任じ続け、 さらに「大手映画会社とは右手で握手しながら左手で殴り合ってきた」と語る信念のもと、 日本映画監督協会第8代理事長として監督への著作権帰属を訴え続けた、監督時代。 体制に抗い、タブーを破り続けたその歩みを、軽妙にして苛烈な語りでたどる―― 文字通り、“渾身の証言録”。

