ノマドという生き方――旅暮らしの人類学

ノマドという生き方――旅暮らしの人類学

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居場所は、ひとつでなくていい「定住」という常識を覆し、私たちの生き方を問い直す転がる家、広がる居場所キャンピングトレーラーで旅するフランスのジプシー・マヌーシュ。町から町へ移動しながら人と出会い、複数の場所のあいだに居場所を育てて生きる。20年にわたるフィールドワークが描き出すのは、定住という常識を静かに揺さぶる、もうひとつの生き方。ノマド、移動生活、移民、難民、ツーリスト、ディアスポラ――「動きながら生きる」文化を、人類学の視点から読み解く一冊。【本書でわかること】・なぜ彼らは「旅する暮らし」を続けるのか・複数の場所に居場所を持つという生き方・移動社会が持つ人間関係の知恵・定住社会では見えにくい自由と制約・20年のフィールドワークが解き明かす移動の文化【はじめにより】19歳のとき、フランスに留学し、パリ郊外の空き地でキャラヴァン暮らしをする人びとに出会った。南仏の「ジプシー巡礼祭」にも足を運んだ。現代では、彼らの得意としてきた移動式経済活動は制約され、移動生活にはスティグマがつきまとう。それでもなぜ、彼らは移動を続けるのか。ふり返ってみれば、その問い自体が、「定住こそが人間本来の生き方である」という自文化中心主義に根ざしていた。大学院に進学し、フランスで二年間のフィールドワークを終える頃、私の問いは変わっていた。なぜ、私たちは移動しないでいられるのか?【目次】はじめにI部 ノマディズムという生存戦術1 近くにいるノマドたち2 様々な呼称と様々なルーツ3 エスカルゴのように転がる――住まいと共に動く暮らし方4 住まいと身体をつくりあげる――モバイルハウスの住まい方II部 動きの中の共同性5 二つの文化を生きる――定住する移動生活者6 ばらばらに一緒にいる――密にゆるくつながる家族7 群れすぎない――共同体の分散力と持続力8 ノマディズムの楽さと自由III部 別様の社会的現実を生きる9 ガジェとまじわる――ジプシー巡礼祭10 神とつながる――ペンテコステ派の信仰集会11 あいだで生きるディアスポラの構え――アイデンティティ政治を超えてむすび初出一覧

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    6月10日発売予定

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