――罪悪感を捨て去ることは出来なくても。目を逸らすだけなら、こんなにもたやすくできてしまう。 バブル景気のはじけた1990年代初頭。妻子のいる平凡なサラリーマン、広瀬隆尚は、ある月の綺麗な夜、放浪を続ける孤独な画家、川合陽深と出会う。平凡だが堅実で幸せな人生を歩む広瀬とは対称的な、現実感のない不思議な存在感を持つ陽深。そんな彼の存在は、広瀬の中でいつしかかけがえのないものへと変わってゆく――。 収録作品 「夢のあと」 「トロイメライ」 「夢の先」※本作は冬木真魚の個人誌作品の電子書籍版となります。

