古代エジプトの怨念が覚醒して東京中の猫が凶暴化、人々に襲いかかる!
日本地質調査隊がナイル河岸で偶然発掘した、奇怪な謎に包まれたミイラ。首が無く、胸にはやはりミイラ化した猫の首が置かれていた。しかも解剖の結果、その猫の脳髄組織は、数千年を経たものとは思われない新鮮さであるという。当然世間は沸き立ち、さらに研究が続行されることになった。16歳になったばかりの修介は、父・治平がそのメンバーの一員であることがうれしい。そして大の猫好きである修介は、愛猫イシスを連れて父の研究室を訪れたが、そこで思わぬ事が起こった。ミイラの脳髄を目にしたイシスが、異常な反応を示したのである。そしてそれが、日本中をパニックに陥れた、恐ろしい事件の始まりでもあった……。アニマル・パニック・ホラー長編。
●石津嵐(いしづ・あらし)
1938年、福島県いわき市生まれ。日大中退後、手塚治虫に師事し、虫プロダクションの文芸課長として日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』の脚本を担当して以来、数多くの作品に携わる。旺文社の雑誌『中一時代』から『中三時代』などにジュブナイルを発表後、豊田有恒からの依頼による『宇宙戦艦ヤマト』の小説化で本格的に作家活動へ。SF、サスペンス小説など著作多数。
