成美は総合病院で働く管理栄養士。「食べることは生きる楽しみ」――その想いを胸に、患者に寄り添い続けてきたが、なかなかうまくいかないことに心をすり減らしていた。そんなある日の昼休み、“医者の不養生”を体現したような医師・暁と出会う。成美の手作り弁当を見た暁は、「俺にくれない?」と声をかけ、戸惑いながら差し出した弁当を、心からおいしそうに食べる暁の表情に、成美は久しぶりに報われた気持ちになる。暁もまた成美の弁当を食べたいというが、彼に関わりたくない理由があって──。食べることを通して、少しずつ心が重なっていく二人の物語。
