*電子版特典:書き下ろしエッセイ「自分の本を誰かが読んでくれるということ」収録!*作品内の写真・イラストは電子版特別仕様でオールカラー掲載!───────────────お金はないけど時間はあった。訪れるのは、地味で控えめな場所ばかり。だけど、「これは絶対楽しい」。老姉妹で営む喫茶店、昼スナックでのカラオケ、廃車バスのラーメン屋、銭湯鏡広告の代理店、四つ手網小屋での宴、誰も知らないマイ史跡……。「日常」を切り取るライター・スズキナオによるなにげない旅と生活の記録。高橋源一郎、岸政彦、平松洋子らに激賞されたデビュー作に書き下ろし「深夜高速バスに7年ぶりぐらいに乗ってわかったこと」を加えた、待望の増補新版ついに刊行。日本民俗学の父、柳田國男は「常民」という言葉を作り、彼らこそがこの国を支えてきたとした。消え去ったように見えた「常民」。だが、彼らは生き延びていた。いや、再発見されたのだ。スズキナオのこの本の中で!───高橋源一郎(小説家)検索してわかった気になっていたけど、この世はこんなにいろいろだってことを教えてくれる。─── 林 雄司(「デイリーポータルZ」編集長)ただ座って飲んでるだけで、知らない人から話しかけられるひと、というのがいる。 スズキさんがそんなひとだ。ちょうどよい温度の風呂のようなひと。その場に溶け込むくせに、意外に人の領域に入り込んでくる。 正直、羨ましい。 とにかく、これめっちゃいいので、みんなに読んでほしい。これが生活史だ。───岸 政彦(社会学者)まえがき第1章 さっきまで隣にいた人がまったく関係ない人になって消えていくその瞬間がいつも不思議だーー人東京―大阪、深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと並んでも食べられないラーメン! 友達の家の「家系ラーメン」を食べてきたあなたの知らない「昼スナック」の世界銭湯の鏡に広告を出した話第2章 今、自分が居心地いいと思える場所を探して、少しでも長くその空間を味わって記憶しておけるように、きっとこれからも歩き回るのだーー店芝田真督さんと変わりゆく神戸の町を飲み歩く71歳のおじいちゃんが作るハンバーガーは全国3位本当に営業中なのかわからない食堂「伊勢屋」のラーメンがうまい東京ラーメン遺産 「福寿」の店主に会いに行く廃車になったバスの中で絶品の和歌山ラーメンを食べてきた第3章 目的地まで移動してる時というのは、人間にとって一番の許された時なんじゃないかーー旅“たこせんべい”の楽園 明石~淡路島たこせんの旅六甲山系の登山道を自力で整備した「えっちゃん」のモダン焼きを山頂で食べる三重の離島にある「ロンク食堂」で旬の魚とゆるやかな時間を味わう瀬戸内の海小屋で漁&自炊「四つ手網」体験記ジャンボフェリーはもはや海上の酒場だ第4章 偶然の出会いを活かし、半額肉だけで焼肉パーティーをやってみたら楽しいのではないかと、ふと思ったーー調査スーパーの半額値引き肉だけで半額焼肉パーティー「お鍋キュー」のひそかな楽しみカップヌードルに入れるとおいしい漬け物を検証「唐揚げ何個食べた?」レベルまで飲み代を厳密に割り勘する飲み会はどうか第5章 この店で過ごす時間は、新型のスマホと違って並べば手に入るものではないのだーー酒大阪の瓶ビールはどこまで安い?大人の休日、動物園飲み見慣れた風景が違って見える「チェアリング」の楽しみ野毛の名酒場「武蔵屋」の最後の姿を見に行く店選びを自分の父親に完全に任せるハシゴ酒第6章 私が知らなかったこの町は、こうしていつもここにあった。私がいなかっただけだったのだーー散策誰も知らないマイ史跡めぐりチャンスがなければ降りないかもしれない駅で降りてみるとしまえんに行ったけど入れなかった人のためにディズニーランドに行ったけど入れなかった人のために終電を逃したつもりで朝まで歩いてみる名前のないラーメンを探して書き下ろし 深夜高速バスに7年ぶりぐらいに乗ってわかったこと

