汝、我が神を穢せ

汝、我が神を穢せ

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850
正しさとは何か――王太子アーノルドは、その答えを見いだせずにいた。腐敗した王宮、民の疲弊、父王の暴政。不出来な王子という嘲笑に押し潰され、誰にも心を明かせない日々。――誰でもいい。この答えを、教えてくれ!そんな悲鳴に応えたのは、貧民街の小さな教会で祈りを捧げる青年神父ノアだった。白銀の髪と湖のように澄んだ瞳を持つノアは、アーノルドの手を優しく取り、静かに告げた。「貴方は、何も間違っていない」神の使者のようなその言葉は、アーノルドにとって初めての救いだった。清廉で穏やかなノアに触れるたび、胸の奥が疼き始める。やがてそれは抑えきれない恋情となり、神の教義で固く禁じられた同性の愛へと踏み込んでしまう。「親愛」「敬愛」と自分を騙しても、もはや無駄だった。想いが膨らむほど心は病み、体も限界を迎える。再び彼を救ったのは、やはりノアだった。懺悔室の薄暗がりで震える声で想いを告白したアーノルドに、ノアは静かに己の心を伝える。二人は神が決して許さない禁断の愛へと、深く落ちていく。愛し合う甘い幸福と、背く罪の狭間。それでも時折、ノアの瞳に影が差す。疑問を抱いたアーノルドは、宰相から「悪魔憑きの王女」の話を聞く。白銀の髪とアクアマリンの瞳を持つ王女は、存在ごと王国から抹消されたかのように痕跡を残さず消えていた。公にされていた王族の死が、誰かの意図的な闇だったとしたら——この愛は呪いか、運命か。ノアは何を隠しているのか。真実が暴かれたとき、二人の愛はドロ沼の悲劇へと堕ちていく。地位も名誉も、未来も失うだろう。それでもアーノルドは、ノアのためにすべてを捨てられるのか。背徳、禁忌、断罪——そして愛。血と祈りが絡み合う二人が選ぶ道は、王国の未来すら変えてしまう決断となる。王太子×神父。禁断と背徳のダークファンタジーBL。※この物語はハッピーエンドです。

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  • 汝、我が神を穢せ

    5月29日発売予定

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