皇帝である父を殺し、新たに皇帝の座に就いた君主ヴォルフラム・ライナー=グライフェルド。その傍らには、皇帝に忠誠を誓った一人の守護騎士が控えている。その名はレーヴ。 主君が言う。 「俺はつまらない貴族の令嬢など要らん。……お前が女であればすぐにでも娶るんだがな」 「ご冗談が過ぎます、陛下」 剣の実力を見込まれ皇帝自ら選んだ彼の、本当の姿を知る者はいない。実はレーヴは女であり、男の姿こそ、仮のものだということを--。 そしてレーヴは、一生この嘘を突き通さなければならない。 没落貴族から這い上がり、生きるために平民の男のふりをするレーヴ(レヴァニア)と、真実を知りながらも、気づかぬふりをしてそばに置く皇帝ヴォルフラムの、主従が繋ぐ物語。
