独ソ戦最大の謎といわれた「カティンの森事件」──そのなかにたったひとり女性の犠牲者がいた。彼女の足跡を追う旅は、やがてポーランドという国家とある一家の激動の歴史を明らかにする。カティンの森事件──二万人のポーランド将校が何者かによって虐殺された独ソ戦の闇。その犠牲者のなかに、たったひとり女性がいたことはあまり知られていない。彼女の名前はヤニナ・レヴァンドフスカ。優秀なパイロットであった彼女の頭蓋骨は調査隊によって持ち去られ、長らく歴史の表舞台から姿を消した。彼女の足跡を追う旅は、ワルシャワからクラクフ、グダニスク、ポズナン、そしてカティンの森へ……。ポーランドという国家と一人の女性、そしてその一族の運命が重なり合う、歴史紀行ノンフィクション。◆目次◆プロローグ第一章 ポーランドいまだ滅びず第二章 ふたりの将軍第三章 ヤニナは空を目指した第四章 開戦前夜第五章 収容所のクリスマス終 章 カティンの鳥たちエピローグ

