親友の真知が、交通事故で死んだ。中学校から、五十二才の現在まで、ずっと苦楽をともにしてきた同級生の女友達。でも、私の目には、涙が一粒も湧き出ることがない。それは、彼女が私に秘密に付き合っていた相手と、二人で車に乗り、崖から落ちたからだ。深夜の崖、三百メートル下は、荒波が打ち寄せる暗く冷えた十一月の海。彼女は、そのとき、私の夫と一緒だったから…。詳細