はじめに僕は高校生くらいのときから、コンビニの雑誌コーナーにある、ちょっと下品なやつが好きだった。友達と旅行するとき、途中のコンビニで「猟奇的殺人犯の真実」「芸能界の激ヤバ事情」みたいなキャッチコピーが並んでいる雑誌を買って旅先で回し読みしていた。今はコンビニの雑誌コーナーも縮小し、コンプライアンスも厳しくなり、こういった不健全な雑誌を目にすることは少なくなった。この本は『実話BUNKAタブー』という、下品の極みみたいなその手の雑誌で、SNSの炎上をネタに書いたコラム集だ。他人の炎上はどうしてこんなに面白いのか。叩きすぎ、やりすぎと言いながらスクロールする手が止まらない。Xの文字の裏には、リアルな街があり生身の人間がいる。SNSの炎上を観察したり、港区女子と飲んだり、ラーメン屋を経営したりして感じたことをつらつらと書いた。それが結果的にこの今という時代の写し鏡になっていればいいと思う。最初に言っておくがこの本は何の役にも立たない。僕が編集しているビジネス書みたいに熱いことや意識が高くなることは一切書いていない。売れないだろうし、残りもしないだろう。こんな本を読んでいるあなたは、きっと僕と同じように性格が悪い。ただ下品な本にしか救えない卑しさみたいなものが人間の中にはある。この本であなたの人生が少しでも楽になったら嬉しい。CONTENTS第1章 なぜ東出昌大は山に帰ったのか東出昌大から考える脱・資本主義 「半身」で働く生き方メゾン・マルジェラを着る斎藤幸平全体性を喪失した社会東京の再開発は正しい「箕輪に梯子を外された」第2章 なぜ港区女子は寿司ばかり食べるのか「東京カレンダー」から始まった「港区女子」の歴史お世辞を真に受けるバカな港区女子港区女子の残酷な婚活事情ドバイにも「港区女子」がいる「AV女優は100%ヤラせてくれる」ホリエモンの無人島フェス「トー横女子」と尾崎豊高級寿司が選ばれる理由第3章 なぜバカほど政治が好きなのか空前の政治ブームすべては「トンマナ」が支配するシンプルでバカな振る舞いの重要性トンマナの破綻が生んだ乙武さんの惨敗キワモノ選挙とアテンションの時代ガーシーを「悪」と見なすべきか陰謀論にとびつくルサンチマンLUUPが嫌われる理由第4章 なぜ「箕輪家」の床は滑るのか飲食業は楽しい娯楽で個人を解放する箕輪家と堀江家の違い世界的有名人の来店イキリオタクに耳を傾けるな二郎系・家系の二刀流が大ヒットラーメンの最適な値段ビジネス書とラーメンの共通点とは歌舞伎町進出計画とその終わり臭豚骨問題最後まで生きていたやつが勝ち王道を貫きつつ差別化を図る職業の多角化と「編集者」第5章 なぜ僕はサブカルに嫌われるのか日本中のサブカルが僕を嫌うイタいサブカルファンPRIDEとロフトプラスワン双葉社に就職先輩編集者とタレント本見城徹と文学僕がサブカルに嫌われる4つの理由サブカルは片思い第6章 なぜやす子が燃えるのかネットでしかイキれないバカ読み間違えで歓喜する人々出版社が旗振り役に『FLASH』不倫疑惑の顛末三上悠亜とブランドイメージ炎上攻略法①「徹底した被害者ムーブ」炎上攻略法②「感謝と謙虚」
