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この本を開いてくれたあなたは、大切なだれかのことを思っているんじゃないかな。
それは家族かもしれないし、長くそばにいてくれた友だちかも。
その人のことを考えると、胸のあたりがきゅっとして、息をするのがすこしむずかしくなるときってあるでしょ。
夜、電気を消してからも、ふと顔を思い出して、涙が出てしまう日もあると思う。
この本は、そんなときにそっと開いてほしい。
ここに書いてあるのは、
「亡くなった人やペットが、今お空の国でどんなふうにくらしているか」
というお話。
わたしは、小さいころからすこしふしぎな力があって「お空の国」のことを、あたりまえのように覚えていた。
だからわたしは、てっきりみんなも同じようにお空のことを知っているんだと思ってた。
ところが、ママはびっくりした顔をして、
「そんなこと、だれにおしえてもらったの?」
って聞いてきた。
そのときはじめて、
「え? お空のことを覚えているのって、もしかしてわたしだけ?」
って、逆にびっくりしたのを覚えてる。
でもだからこそ、わたしにしか伝えられないことってあると思う。
この本では、そんな少しだけ特別な力をもった小学6年生のわたしが、お空の記憶を思い出して、できるだけやさしい言葉で説明していくね――。

