あたし、聖女じゃないのに……。魔女のヒセラは、亡くなった親友・聖女ジゼルフィアの身代わりとして、第一王子リシャルトに嫁ぐことになった。待っていたのは、銀髪碧眼の美しい夫からの衝撃的な宣言。「悪いけど、君を孕ますつもりはないんだ」。偽りの花嫁である罪悪感に苛まれるヒセラだったが、リシャルトのヒセラへの執着は、逃げ場のないほどに深くて濃密で……。拒絶の言葉とは裏腹に、夜ごと重ねる肌の熱に、ヒセラは抗うことなく溺れていく。一方リシャルトは、かつて愛する妻と新たに宿った命を奪われ、死に戻りを遂げたのだった。すれ違う二人の記憶と、秘められた真実とは?
