「僕はこの機会を決して逃さないと決めたんだ」
アルフレッドのひたむきな思いは、リリエッタの心を震わせた――。
侯爵令嬢リリエッタは、舞踏会で婚約者が別の女性と口づけを交わしていた。この6年間、少なからず想い合っていたはずの婚約者が、リリエッタよりもその女性と結婚したかったと告げているのも聞いてしまう。
傷ついたリリエッタは、声が出なくなった。
婚約も破棄となったリリエッタは自分を責め、失意の日々を送っていた。
そんなリリエッタの前に新たな求婚者が現れる。
麗しい容貌で若い女性たちの人気を集めている公爵家の嫡男アルフレッドだった。
アルフレッドはリリエッタに愛を告げ、献身的に支えてくれるのだが、その理由がわからない……。
アルフレッドや復縁を求める元婚約者と向き合いながら、二人は心を通わせていく。
ところが、アルフレッドに向けられた妄執が、今度はリリエッタを陥れようとする。
果たして二人は困難を振り払い、幸せをつかむことができるのか。
本編は、加筆修正のほか、電子書籍限定書下ろしの短編を収録。
