「お前が走る姿が好きなんだ」かつて陸上の天才として輝いていた藤宮瞬一は、第二性の壁と挫折により走ることを諦めてしまう。大学生となった現在は、バース性の不条理に「自分には関係ない」と背を向け、『平凡』な生活を送っていた。そんな藤宮の隣で常に寄り添うのは、穏やかで人望の厚い友人・水野瀬名。ある日、そんな瀬名の頼みで大学の広報用写真の撮影を手伝うことになった藤宮は、現場でΩの陸上選手・三城と出会う。三城から浴びせられる「勝てないから逃げた奴」という容赦ない嘲笑に、蓋をしていたはずの劣等感が激しく疼き出し……。
