多くのプロジェクトマネジャーは、みずからが手がけるプロジェクトを「他に例のない独自の取り組み」であると見なす傾向がある。こうした独自性バイアスは、特に新規性や差別化が評価されやすい組織風土において助長されやすい。しかしながら、筆者らによる1300件を超えるITプロジェクトを対象とした実証調査によれば、実際に独自性のあるプロジェクトは、極めて少ないことが明らかになった。本書では、こうした思い込みが学習機会を妨げ、リスクの見誤りや判断ミスを招く構造を解明したうえで、プロジェクトマネジャーがこのバイアスを克服するためのアプローチを提示する。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2025年8月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。
