小学校低学年(6~10歳)のお子さんの “急激な成長”に「あれ?」と思ったら…… それ、【思春期早発症】かもしれません。
思春期早発症のお子さんには次のような兆候が現れます。
小学校の低学年(6~10歳)で身長が急激に伸びる
小学校の低学年(6~10歳)で体毛が濃くなる
小学校の低学年(6~10歳)で胸がふくらむ
小学校の低学年(6~10歳)で声変わりの予兆がある
小学校の低学年(6~10歳)で初経がくる
思春期早発症は、それ自体が命に関わる病気ではありません。
しかし、思春期早発症のことを「知らない」ばかりに治療の選択肢を失ってしまうと、後々の後悔につながることもあります。
また、まれに脳腫瘍などの重大な原因が潜んでいることもあり、放置はおすすめできません。
ただ、残念なことに、せっかく受診しても「発育は個人差です」「様子を見ましょう」と言われて、治療の機会を失ってしまうこともあるようです。
本書では、お子さんと家族のための「思春期早発症」の基礎的な知識と役立つ情報をお届けします。
お子さんの“早すぎる発育”に「あれ?」と思ったら、ぜひ本書をお読みください。
【監修 今西洋介(ふらいと先生/小児科医・新生児科医) より】
本書は、思春期早発症、つまり子どもが通常期待される年齢よりも早く思春期に入る状態についての一冊です。
思春期早発症は、めずらしくない病気でありながら、広く知られていません。
成長するうえで何が起きるか、どんな困りごとが出てくるか、どう対処すればいいのかが共有されていない社会では、お子さんも、それを支える親御さんも、情報の少なさゆえに壁に直面し、親子だけで悩まなければいけないことになります。
思春期早発症は多くの場合、大きな苦痛があるわけではなく、すぐに除去しなければならない病巣があるわけでもないものです。
命の危険もありません。
思春期早発症であることに気づかずそのまま成人したであろう人が多いことを考えても、必ず治療しなければならないということはないのです。
しかし、思春期早発症の知識がなかったために治療する・しないの選択ができなかったとしたら、場合によっては本人以上に親御さんを悩ませることになります。
思春期早発症とひと口にいっても、成長のどの段階で気づいたか、お子さんの成長をどうとらえているかによって対応も変わってくるもので、シンプルにマニュアル化できないむずかしさがあります。
でもだからこそ、病気についての基本的な知識、現在行われている標準的な治療についての知識を備えておくことが、何かを選択しなければいけないときの、しっかりした柱になります。
子どもの成長について悩みながらも寄り添いたいと考えている親御さんにとって、役立つ一冊となれば幸いです。
(はじめにより一部抜粋)

