神社の社殿は、なぜあのカタチをしているのか。
神明造、大社造、住吉造、流造、春日造、八幡造、日吉造、権現造――
建築形式の違いを読み解くことで、日本人が自然と向き合い、祈りを形作ってきた歴史が見えてくる。
本書は、神社の建築に着目して、日本人の信仰や日本建築の原点を明らかにする、神社建築の入門書です。
鳥居や境内の構成、本殿の形式、日本神話、神仏習合の歴史、匠の技など 神社建築を様々な角度から、図版や写真を交えて丁寧に解説します。
伊勢神宮、出雲大社、春日大社、下鴨神社、厳島神社など全国の神社を取り上げ、「どこを見るべきか」「何が違うのか」が理解できます。
神社建築は、単なる古建築ではなく、自然への敬意と神への祈りが結びつき、日本人の感性をかたちにしてきた空間です。
一見するとシンプルで、どれも似たように見える神社建築ですが、細部に目を向けると、そこには千年以上受け継がれてきた信仰と匠の知恵が刻まれています。
“カタチ”に込められた意味がわかると、見慣れた境内の風景もこれまでとは違って見えるはずです。
著者は東京大学准教授の建築史学者。『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社新書)などで古建築の魅力をわかりやすく伝えてきた著者が、今回あらたに神社建築を解説します。
【目次】
はじめに 建物を通して見る神社
第一章 神社建築のはじまり――自然信仰から人工物へ
第二章 境内の構成と諸施設――神へ至る「場」のカタチ
第三章 本殿のカタチ――強い規範と意味
第四章 神社建築と寺院建築――神と仏の交わりのカタチ
第五章 神社を建てる人びと――祈りの空間を生む匠たち
終章 細部に宿るカタチ

