拾われたのは、運命だったのかもしれない――。オメガのカミルは、家の都合で伯爵家に嫁がされるが、そこで待っていたのは愛なき監禁生活だった。首には奴隷呪の首輪、発情期さえ奪われ、人としてではなく“商品”として扱われる日々。そんな彼を救い出したのは、冷徹無慈悲と噂される公安局執行部隊長ヘルムート。しかし噂とは裏腹に、カミルを一人の人間として扱い、手を差し伸べる。初めて与えられる優しさに触れて戸惑ってしまう……。一方で、伯爵家の裏に潜む邪教と凄惨な事件が明らかになっていき――。これは、傷ついたオメガが不器用なアルファと寄り添いながら愛を見つけていく物語。

