「ちゃんと選んできたはずだった」
仕事も、恋も、未来も--
小さな出版社で働く編集者・桜井一花。
大人気のベストセラー作家を担当し、仕事は順調。
5年付き合った恋人・匡斗とも、結婚目前。
--あの日までは。
突然告げられた、恋人の婚約。
相手は社長令嬢・麻里香。
信じていた関係も、積み重ねてきた時間も、
まるで最初からなかったみたいに崩れていく。
「私の何がダメだったんだろう」
ひとりになった一花に、そっと寄り添ったのは―
担当作家の嶺。
「ずっと好きだった」
無理に引っ張らない。
でも、絶対に手を離さない。
その距離が、少しずつ心をほどいていく。
誰かに大切にされるって、こういうことだったんだ--
裏切られた痛みの先で出会う、
“ちゃんと自分を見てくれる人”。
これは、失ったあとに始まる
やさしくて、あたたかくて、少しだけ重たい愛のおはなし。
