彼はとてもすてきな人。私には、手の届かない人。
働き者の看護師フィリーは患者に慕われ、医師の信頼も厚い。けれど国家試験に合格しても、継母や妹たちからお祝いの言葉はなく、地味で冴えない彼女には、祝ってくれる恋人もいなかった。寂しい思いを押し隠してひたすら働いていると、青い瞳の魅力的な男性が彼女を試験の合格祝いを兼ねた食事に誘った。まあ、彼は今朝エレベーターで少しだけ言葉を交わしたすてきな人だわ!ワーレ・ファン・デル・タックスと名乗ったそのオランダ人医師に、後日、オランダで働かないかと提案される。胸が弾んだのも束の間、彼の失礼な言葉にフィリーは唇を噛んだ。「分別のある、当面結婚する予定のない女性を求めていてね」
■ドクター・ワーレの自分に対する印象を覆してみせる、とオランダ行きを決めるフィリー。いつしかワーレに恋している自分に気づきますが、彼との結婚を噂される美女の存在や、彼が美しい城を所有する資産家であることに引け目を感じて、恋心を封じようとし……。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・マスターピース版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
