現に在るものをぶち壊すのが私の職業です。--金子文子
2026 年2月、金子文子没後 100 年を期に、浜野佐知監督の映画『金子文子 何が私をこうさせたか』が封切られる。本作は、これまで空白だった死刑判決から死に至る121日間の、金子文子の最後の闘いを、残された数少ない短歌と共に描きだしている。
朴烈の恋人、という側面が強調されがちであった文子の、新たな像が浮かび上がる。
本書は、女性映画監督として300本以上の作品を手がけてきた著者による本作の製作記「金子文子という爆弾」にくわえ、豪華執筆陣からの寄稿、脚本や金子文子全短歌などの資料から構成される。
100 年後を生きる私たちが「金子文子」を受け止めるための手引きとして、最良の一冊。
