牧野信一,川端康成,太宰治,石川淳,小林秀雄,堀辰雄らの作品を精緻に読み解くことで,「私」を掘り下げていく自意識の追求が,遂には自己ならざる“何か”にまで立ち至る,逆説的な表現の構造を析出.近代小説特有のリアリズムが形成される契機を解明し,新たな文学史像を提起した記念碑的著作.(解説=十重田裕一)詳細